ベンチャートピックス

〜ベンチャー・スタートアップ・Webサービスに関するニュース&トピックを紹介〜

vineが日本語化したので、これからきそうな動画系のサービスを調べてみる

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先日多くのメディアでとりあげられていたので、もうかなりメジャーな話ですが、6秒間のループ動画を撮影&共有できるVineが日本語化しました。 Vineは1月にリリースして既に4000万人ユーザーがいるようです。

「動画」といえば、Instagramに動画機能がついてニュースになったことを始め、最近は日本やアメリカだけでなく、様々な国でこの「動画」に関するサービスが多くリリースされたり資金を調達したりと、アツい分野になっています。

ということで、最近資金調達をしてさらに成長する可能性を秘めた動画に関するサービスをいくつかメモがてら残しておこうと思います。

動画共有プラットフォーム

まずはシンプルに動画をとったり、共有・配信することを目的としたサービス。 まさしくVineなんかがそうですね。海外ではViddyというサービスも有名です。2010年の設立以降トータルで3800万ドル以上の出資を受けています。(最近は苦労しているようですが)

国内でも少し特徴は違いますが、スマホで動画のライブ配信が出来るツイキャスを運営するモイが今年の5月に出資を受けたり、9月のRISING EXPO 2013(サイバーエージェントベンチャーズ主催のピッチコンテスト)で優勝したことでも話題になりました。 

実際アメリカや日本だけでなく、他の国々でも「動画共有サービス」は流行していて、最近だと先月末にイギリスのFightMeというサービスが50万ドルの資金を調達しています。

このサービスは30秒間までの動画がアップロードできるシンプルな動画共有サービスで、ハッシュタグをつけて動画を選別したり、いいね!ボタンのような(applaud)機能によって、人気の動画が上位表示されるようになっています。

また、単に動画を共有するだけでなく、撮影した動画に音楽を組み合わせて、新しい動画を作り出すというSnapverse(アメリカ)も先月350万ドルの出資を受けています。 こちらは20秒間の動画に、著名な音楽を組み合わせることによってオリジナルな動画を作れるユニークなサービスです。

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国内で注目しておきたいのは、SlideStoryというサービス。写真を選択して簡単にスライドショーが作れます!国内&アジアで徐々にユーザーが集まってきているとのことで要チェックのアプリです。

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いろいろ増えてきている動画共有サービスですが、去年くらいにたまたま発見して、「これ流行るんじゃないかなー」と思っていたハイカムは、つい先週日本版が終わってしまったようです。 

単に動画をとって共有するサービスは既に多くあるので、新しい切り口か、もしくはより質のいい動画をとれるようにすることが、これから生き残っていく上でより重要になりそうですね。

8月にInstagramが手振れ補正や質のいい動画を取れることが売りのLumaを買収したこともニュースになりましたが、今後もこの分野の資金調達や買収がさらに増える予感。

何かの手段として動画を用いるサービス

すっかり長くなってしまいましたが、単純に動画を共有するサービスと同じく、何かの手段として動画を用いているサービスも今注目が集まっています。

■リクルーティング

国内だと今月始め、recmeを運営するリーディングマークが5000万円の出資を受けてニュースになりましたが、こちらは動画×採用という切り口。ESだけだとわからないことってあると思うし(その人の雰囲気とか)、見る側も書く側もけっこう大変なので、普及すれば便利ですよね。

ちなみに海外でも似たサービスが注目されています。中でも先月2500万ドル(今1ドル101円くらいなので、25億ちょっとですね)を調達したHireVue。今回は日本でも有名なSequoia Capitalからも資金を調達しています。

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リクルーティングとは若干違いますが、最近リリースされたものではwonderloopというアプリも注目です。10−20秒間で簡潔に自分のプロフィールを作成して共有できるというサービス。頻繁に人と合うような場合は、お互いがこれを使って事前に自己紹介できていたらスムーズに話が進みそうですね。

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■マーケティング

マーケティングというとけっこうざっくりしていますが、動画広告やマーケティングの手段として動画を用いるというサービスが増えてきています。

先月も動画広告系ではSundaySkyという会社が2000万ドル(約20億)の資金を調達したり、小売店の業績をあげるための分析ツールとして動画を用いているPrism Skylabsという会社が1500万ドルの出資をうけたりと、今後も新しいサービスがどんどんでてきそうです。

今後も動画サービスが面白くなりそう

単純に動画を楽しむためのサービスも、何かの手段として動画を用いるサービスも今後はさらにアツくなりそうですね。