snapchatだけじゃない!アジアにてITで医療を変えるのは21歳のアメリカ人・Justin Fulcher
最近界隈ではSnapchatのEvan Spiegelに関する記事がすごくバズってますね。
Evan Spiegelに関しては以前ベンチャートピックス内の記事でも少し紹介しましたが、すでに100億を超える金額を調達している注目スタートアップのCEOであるにも関わらず、実はまだ23歳。1990年生まれなんですよね。
ただ、この年代で活躍しているのは彼だけではありません。
たまたま見ていた海外のメディアに面白そうなトピックがあったので簡単にメモしておきます。
シンガポールで医療を変えるのは21歳のアメリカ人
彼の名はJustin Fulcher。サンフランシスコ出身のアメリカ人です。
何でも7歳の時からコーディングを学んでいたそうで、10歳前後で最初のビジネスを始めたという正に生粋のアントレプレナー。
その後、Dodgeballという位置情報系のSNSのチームに早い段階でジョインしてキャリアを築いています。
ちなみにこのDodgeballというサービスは2005年にGoogleに買収されたのですが、創業したのはDennis Crowley。恐らく皆様が知っているであろう、Foursquareの創業者です。
Justin、シンガポールで医療サービスを立ち上げる
その後東南アジアの各地をまわって、スタートアップのアドバイスや投資をした後、現在はシンガポールで Ring.MDというヘルスケア系のスタートアップを立ち上げています。
このRing.MDですが、先週、早速50万ドルの資金調達を行ったようです。
しかも出資はシンガポールの国の機関から受けているとのこと。
(Singapore’s National Research Foundation)
この機関は才能ある科学者や研究員等に投資をしており、Justinのポテンシャルの高さが感じられますね。
気になる内容は、医者にオンラインで相談できるというサービス
どんなサービスかが気になる所ですが、簡単に言うと
「ビデオチャットを使って、オンラインで医者に診断してもらえるサービス」です。
以前にも紹介した、Doctor on Demandにかなり近い感じですね。
Doctor on Demandの場合は15分で40ドルという形で医者に相談できる仕組みでしたが、Ring.MDの場合だと、現在は1分につき3-4ドルが目安になるようです。
まだ立ち上がったばかりですが、既に相談できる医者の数は100名ほどいて、大半がシンガポールに拠点を置く人たち。今後は東南アジアへの展開を予定しており、将来的にはアメリカへの展開も視野にいれているとのこと。
現在はWeb版のみですが、スマホアプリの開発も進めるとのことで今後が注目ですね。
若い世代の起業家に今後も注目!
アメリカからはどんどんこの世代の起業家が活躍していきそうですが、日本でも同世代の起業家の方の活躍が目立ってきましたね。
先日も、ビジネスマン向けのノウハウまとめサイト、U-NOTEが資金調達をしたニュースがありましたが、代表の小出さんは1991年生まれの22歳。
学生向けの開発イベントの取材や学生でサービスを作っている人の取材などもする機会があるのですが、かなりハイレベルなサービスを作っている方が多くて、今後すごいことになるんじゃないかなぁと思っています。
これからはこの世代の起業家がアメリカはもちろん日本でもどんどん出てきそうですね。
ベンチャートピックスでもしっかりとレポートしていきたいと思っています。
※参考ソース
21-year-old coder gets $500K to improve access to health care in Asia (exclusive)
要注目のイギリス次世代ファッションコマースや、シンガポールフリマアプリなど先週資金調達したコマースサービスをチェック!【weekly ベンチャートピックス アジア&ヨーロッパ&北米編 12/9-12/15】
アメリカに続いて今度は先週のアジアやヨーロッパなどの地域から注目のトピックを紹介します。
今回はコマース系のトピックが多かったのでコマース系に焦点をあてて紹介します。
コマース系の注目4サービス
最初にざっくりお伝えしておくと下記の感じです。
・イギリスのファッション系コマース
・シンガポールのC2Cのコマース(フリマ)
・インドのランジェリーを中心とした女性用ファッションコマース
・メキシコのペット用品特化型コマース
■Metail
まずはイギリスのファッション系コマースサイト、Metail。先週260万ユーロ(約3.7億ほど)を調達しているこのサービスの特徴は、「自分の体系にあったサイズの服をオンラインで購入できる」こと。
仕組みとしては、自分と同じ体系のアバター(ヴァーチャルモデル)をオンライン上で作成し、気になった服を実際にアバターに着用させることによって、オンライン上で自分の体系や趣味にあった洋服を安心して購入できるというサービスになっています。
なんかリッチマン・プアウーマンで似たようなサービスがあったような気が...
■Duriana
続いてのサービスはシンガポール発のフリマアプリ、Duriana。80万ドル(約8000万)を調達しているこのサービスは、現在東南アジアを中心に展開されています。
日本では今日もLINE MALLのニュースがありましたが、超激戦区となっているフリマアプリ市場。実際ヨーロッパやアジアでも徐々にでてきていて、同じシンガポールでもCarousellというアプリが1ヶ月ちょっと前に80万ドルを調達しています。
ちなみにこのCarousellに出資しているのは、楽天や500startupsなど。
日本だけでなく、各地でモバイルのコマースやフリマアプリはあつくなりそうですね。
■Zivame
ちょっと長くなってきたので後の2つはさくっといきます。
まずはインドの女性用ファッションコマースサイトZivame。600万ドル調達です。
メインとなるのはランジェリーなどのアンダーウェアですが、部屋着やスポーツウェアなども扱っているようです。
そういえば先日Schooの講義でもランジェリーのクチコミサイトDramatic Lingerieのピッチがありましたね。
■Petsy
最後もジャンル特化型のコマースサイトで、名前から想像つくかもしれませんがペット用品を専門に扱うPetsyというサービスです。100万ドル(約1億円)の調達。
こちらはメキシコのサービスということで、正直スペイン語が理解不能で詳細がわからないのですが珍しいのでピックアップしてみました。
ちなみにメキシコと言えば、先月LINIOという総合ECサイトを運営する会社が5000万ドル(50億)を調達しているので、こちらも注目です。
イメージとしてはAmazonみたいなサイトを、メキシコを中心とした中米&南米に展開をしていて、Rocket Internetなんかが投資をしています。
その他
最後にコマースとは離れますが、以前動画関連のサービスを紹介した時に、そちらの記事でも少し触れたSlideStoryというスライドショーを創れるアプリを運営するナナメウエ(日本の会社です)が3000万円を調達しております。
以前1度お話をお伺いする機会があって、実際に創ったスライドショーを拝見しておもしろいなーと思っていたので個人的にも嬉しいニュースでした。
創業者の方が僕と同世代ということもあって、今後も注目していきたいサービスです。
Snapchatを始め1000万ドル超えの調達を整理!今週のアメリカの押さえておきたいトピックをメモ【weekly ベンチャートピックス ・アメリカ編 12/9-12/15】
先週は1000万ドル越えの調達含め、けっこう面白いニュースがありました。今日本でも徐々に浸透してきつつあるSnapchatのニュースも含めて、まずはさらっと先週のアメリカのトピックをメモしておきます。
大きく2つのトピック
・トピック1: ヘルスケア
・トピック2: その他分野の大きめの調達
という感じの構成です。
トピック①ヘルスケア
特に目立ったのがヘルスケア関連のトピック。1000万ドル越え2つを含む3つのサービスを紹介します。
■HealthLoop
まずは医者と患者が病院外(通院時以外)でもコミュニケーションを継続的にとれるサービス、HealthLoop。先週1000万ドル程調達しています。
病状に関する簡単な質問などを通し、そのデータを解析することで、患者の状態をリアルタイムで把握出来ます。医者の負担を最低限に押さえつつも、患者の状態を継続的に知ることができる、医者も患者もハッピーになれるサービスです。
■Practice Fusion
次は医療機関に対してフリーのElectronic Health Records (EHR=電子カルテ) システムを提供しているPractice Fusion。こちらは1500万ドルの調達。
このシステムを使うことで、医者や患者の負担を減らすことが出来ます。
カルテをテンプレート等を用いて簡単にカスタマイズしたり管理出来るほか、処方箋をオンラインで送ったり、スケジュールの調整やオンラインでの予約の受付などなど。
■Doctor On Demand
ヘルスケア最後は、300万ドル調達したDoctor On Demand 。
名前からも想像がつくかもしれませんが、ビデオチャットを通じて医者にすぐに相談が出来るアプリ。
そこまで重病ではないけど、医者に相談したいことがある。でも病院に行って並ぶのも面倒...そんな時に気軽に医者に相談できるアプリです。
価格は15分で40ドル。ちょっと相場的に安いのかわからないのですが、家からでも出来るのは嬉しいですね。
今週は特にヘルスケアのニュースが多かったのですが、僕自身ヘルスケアは全くわからないので、この分野に興味がある方はHealthTechNewsをオススメします。(日本語のサイトなのでご心配なさらずに。)
トピック②その他1000万ドル越え調達サービスを2つ
次はヘルスケア以外で気になったサービスを2つ程紹介します。
■Snapchat
まずは日本でも徐々に流行りつつある、ネット界隈の人にはもはや説明不要であろう、Snapchat。メッセージが一定の時間経つと消えちゃうあれですね...。
6月に6000万ドル調達したばかりですが、5000万ドルを調達してトータルで1億2300万ドル程(約123億円)となりました。さすがスケールが大きいですね。
ちなみにCEOのEvan Spiegelは1990年6月生まれの23歳。
すごい若いですね!僕と同い年です....。会社も2011年5月創業と、成長のスピード感が凄まじい!先日、Google➡Instagramと渡り歩いた人をCOOに迎え入れたようですが、今後も要チェックのサービスです!
■Raise.com
続いてはギフトカードに特化したマーケットプレイス、Raise.com。
自分が使わないギフトカードを他の人に売ったり、逆に自分が欲しいカードを安く購入したり出来る、C2Cのサービスで、会社自体も今年の2月に出来た新しい会社。
ジャンルも本当にたくさんあって、旅行やグルメ、美容などなど一通りそろっています。
ギフトカードに特化しているのでけっこうニッチなのかとは思うのですが、1810万ドルとがっつり調達しているあたりは、アメリカすごいなーと感じますね。
■他にもあるよ!
他にもモバイルのリワード広告を扱っているPaeDaeが1160万ドル、クレジットカードやメンバーズカードなどのカード類を全てスマホで管理し出来ちゃうデジタルウォレット(?)系のサービス、Loop が1000万ドル調達したりしています。
ざっくりしてますが、マーケティングや広告に関するサービスや、金融に関するサービスはアメリカ始め世界的に今お金も集まっているので、引き続きチェックしておきたいですね。
長くなってしまったので、他の地域はまた別途紹介いたしますー!
【マーケター必見!】書籍『グロースハッカー』の要点整理&押さえておきたいグロースハックブログ3選
先日発売された『グロースハッカー』を読んだので、自分の中で重要だなーと思った点をメモがてら整理したいと思います。
それだけだとなんか寂しいので、おまけで、(国内のもので)押さえておきたいグロースハックに関連するブログメディアないし、記事をいくつか合わせてメモしておきます。
『グロースハッカー』ポイント整理
あとがきや解説を合わせても130ページ程の量で、1~2時間あれば読み終わってしまうくらいな感じでしたが、いくつか重要な点があったのでメモ。
前提ですが、大枠として4つのフェーズでグロースハックについて紹介されています。
- 人が欲しがるものを作る(プロダクトを作る)
- 顧客を引き込む
- クチコミを起こす
- ユーザーの定着化(既存ユーザーのアクティブ化)
各フェーズについて要点だけ整理します。
(事例等踏まえてわかりやすく説明されているので、気になる方は実際に読んでみることをおすすめいたします。)
1. 人が欲しがるものを作る(プロダクトを作る)
この部分で特に強調されているのが、そもそも本当に必要とされるプロダクトが作れているのかという点。
従来のマーケティングでは、既にあるものをいかに広げていくかが重要な仕事とされていましたが、グロースハックではまず必要とされるプロダクトを作ることが大切で、グロースハッカーはそこから責任をもつことの必要性が書かれています。
このようにわれわれは、マーケティングする対象を「完成品」と考えるのをやめる必要がある。マーケターの仕事は、手にした製品をそのまま扱うのではなく、製品に取り組み、改良することなのだ。
この部分がまさしくそれを表しているのですが、具体的に、リーンスタートアップでおなじみのPMF(プロダクトマーケットフィット)、簡単に言えば市場(顧客)の期待に答えるような製品が出せているのか、の概念だったりが紹介されています。
2. 顧客を引き込む
プロダクトを作った次のステップは実際に広げていく、顧客を引き込む段階になるわけですが、ここで重要とされているのが、自分たちにとって本当に大切なコアユーザーを的確に引き込むこと。
なぜなら"あらゆる人"のほとんどは自分の製品のユーザーにならないからだ。グロースハッカーはこの誘惑(というか、もっと適切に言うと、妄想)を退け、アーリーアダプターだけを魅了するよう慎重に動く。
3. クチコミを起こす
アーリーアダプターをしっかりと引き込んだら、そこからクチコミを広げていくフェーズに。ここで重要なのは、クチコミを自分たちで設計すること。
クチコミは偶然には起きない。設計するものだ。
もうこれに限りますね。
ポイントとして言及されているのが、
"ゴー・バイラル"したければ、クチコミの種を製品の中に仕込む必要があるということだ。
クチコミは自然に起きるのではなく、クチコミが起きる理由(=顧客がなぜそれを人に進めるのか)をしっかりと設計しておくことが重要とのこと。
考えてもみてほしい。クチコミとは、無料で自分(の製品やサービス)について宣伝してくれと頼むことなのだ。
実際にDropboxのユーザー紹介キャンペーンを始めとした、クチコミをすることで自分に明確なメリットがあるものが事例として紹介されています。
4. ユーザーの定着化(既存ユーザーのアクティブ化)
最後にステップとして、一度巻き込んだユーザーを離さないこと、すなわち既存ユーザーをきちんとユーザーとして定着させることについて述べられています。
見込み客を見つけ出すだけでなく、見込み客を顧客に変えることのもマーケターの仕事だ。
ここではステップ1と同様、従来のマーケティングのイメージとは少し違って、Twitter登録時により多くのユーザーをフォローさせる仕組みなどを事例として、機能の細かい部分を何度も改善することで、ユーザーをより定着化させる重要さが何度も説かれています。
1番重要なことは・・・
この他、クックパッドのプレミアム会員事業部長、加藤さんのクックパッドやzaimを実例とした解説なども書かれていて、いろいろと参考になる部分が多かったです。
ただ、この本で最も強調されているポイントは、
「グロースハックとは、ツールキットというよりも、マインドセット(考え方)だ」
という点。
そういった意味で、今回の4つのステップにおいて鍵となる考え方をいつも頭の片隅において、自分のサービスに適した、オリジナルなグロースハックをやっていけたらベストなのではないかと思いました。
おまけ: グロースハック関連のブログ&記事紹介
■要チェックブログ3選
ファッションSNS・iQONを運営しているVASILYのグロースハックに関するブログ。
わかりやすい記事が多く、更新頻度も比較的多いのでウォッチしておくといいかと思います。
My365の他、最近はGrowth Pushというグロースハックサービスも手がけているシロクのマーケティング担当・向山さんが個人で運営されているブログ。
かなり詳しく事例が紹介されているので、こちらも必見です。
こちらは最近知ったのですが、SEOなどをやっているVapesによるメディア。SEOの部分などWebマーケティング全般について扱われていますが、今後ウォッチしていきたいメディアです。
Box1億ドル調達を始め、Y Combinator卒業のHOMEJOYの増資など今週のトピックを紹介!【weekly ベンチャートピックス 12/1-12/8】
12月に入り、かなり寒くなってきましたが、スタートアップ界隈は相変わらずアツいです。
日本でもすっかり有名なクラウドストレージサービス、Boxが100万ドル調達したり、国内でもクラウドワークスが11億、Rettyが3.3億を調達したりと 注目のトピックがいくつもありました。
本稿ではここ1週間ちょっとの期間内で、注目の資金調達ニュースや面白いと思ったWebサービスに関してレポートしていきます。
そこまで網羅生はありませんが、ここ数日のトピックを最低限押さえておきたいという方は是非ご覧頂ければと思います。
日本国内
ここ数日の国内の注目トピックスといえば、まずはクラウドワークスが11億円調達したニュース。最近日本のITスタートアップ界隈でも億調達のニュースが増えてきたとはいえ、10億円以上の調達はなかなかありませんでした。
先日のKlabの40億円以上の調達をのぞけば、8月に発表があったごちくる以来。(ごちくるは8月に10億円を調達)
今回の出資先であるサイバーエージェントとはすでに事業提携の第一弾としてのプロジェクトが始まっているとのことで、今後の展開が注目です。それにしてもクラウドワークスは設立からまだ2年ちょっとなのですね。勢いがすごい!
もう1つ大きな注目しておきたいのは、グルメ系のCGM、Rettyが3,3億円を調達したニュース。最近SEOに特に力を入れていて月間のユニークユーザーが100万人を超えたことでも話題になりましたが、今回の調達を踏まえて今後は店舗向けサービスの準備も進めるとのことでこちらも注目ですね。
後は調達額は不明ですが、コンテンツマーケティングに関する事業を行っているイノーバも資金調達をしたようです。海外、特にアメリカではここ最近コンテンツマーケティングを含めWebマーケティング関連の会社がやたらと資金調達をしているので国内でも注目していきたいところです。
アメリカ
続いてはアメリカ。
まずはやっぱりBoxの1億ドル調達のニュース。今回の調達で、トータルの調達金額は409万ドル。(約400億円)さすがアメリカという感じがします。
今回注目したいのは、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、マクニカ、三井物産など日本の企業からも資金を調達している点。
Boxは11月から日本法人であるボックス・ジャパンを立ち上げまさに今から日本に本格展開していこうという所。今回の調達先であるマクニカは日本でサービスを広げていく代理店として8月に契約を結んでいた会社でもあります。
Boxは企業向けのクラウドストレージサービスという印象が強かったですが、一般ユーザーの方もいるのですね。セキュリティなんかがしっかりしているようです。
すっかりBoxの話が長くなってしまいましたが、もう1つ注目しておきたいのが、HOMEJOYというサービス。こちらはサービス名から何となく想像出来るかもしれませんが、ざっくり言うと家事の代行、その中でも部屋のクリーニングの代行に特化したプラットフォームです。今回3800万ドル(約38億)の資金を調達しているのですが、実はY Combinator卒業生でもあります。
サービス上で、ユーザー同士でマッチングするというわけではなく、クリーニングを依頼したいユーザーが情報を登録後、HOMEJOY側でCleaner (掃除してくれる人)を決定し事前にプロフィールを教えてくれて、問題なければ実行という流れ。
家事代行サービス等は国内でもいくつかありそうですが、掃除に特化したサービスがどれだけ伸びるかは注目ですね。
最後に紹介したいのが、200万ドルを調達した、BLOCというサービス。こちらは今国内でもかなりのサービスが出てきている、オンラインでプログラミングが学べるサービス。
BLOCの特徴としては、基本的にはオンラインで学びながらも、メンターが1人ついてマンツーマンのサポートが受けられる点。12週間のセクションから構成されているプログラムを進めながら、メンターに質問をしたり、週に3回、定期的にメンターとビデオチャットで進捗報告を含めたミーティングが出来るようになっています。
この分野は今後もどんどん伸びそうなので海外だけでなく国内でも要チェックです。
アジア&ヨーロッパ
今週アジアで気になったのは、フィリピン発のスタートアップKalibrr。サービス自体は採用系のツールで、候補者をスキルなどをベースに簡単に管理・スクリーニングしたり、簡単なテスト(試験)をオンライン上で作成・実施出来たり出来るといったもの。
サービス自体が特別面白いというわけではないのですが、フィリピン発のスタートアップというのがあまり多くないのと、今回190万ドル調達しているので、今後の成長も含めてメモとして残しておきます。
ヨーロッパで気になったのはイギリス発のスタートアップMOVE GUIDES。180万ドルを調達したこのスタートアップは、国をまたいだ引っ越し&転勤の負担をなくしてくれるというユニークな切り口のサービス。
引っ越し先(転勤先の)の現地の情報を事前に詳しく知れたり、実際の移動費用(引っ越し費用や、渡航費などなど)を少しでも安く出来るように最安値の比較や予約が出来る昨日もあるようです。
個人向けとしてだけでなく、グローバルに展開している企業に対してもサービスを提供しているというのが特に面白いなーと思いました。実際にクラインアント企業内での社員の評判はかなり良いとのことで、企業向けサービスとしての方向に、特に注目したいです。
※一部修正いたしました
Boxの調達先が伊藤忠テクノソリューションズとなっていましたが、伊藤忠テクノロジーベンチャーズが正確とのご指摘を頂いたので修正致しました。
失礼致しました。今一度ご確認ください。
【次世代メッセンジャーはメッセージ×音楽?】ここ1週間のヨーロッパ関連トピックス
先週はいつくかヨーロッパの面白いスタートアップが資金調達しています。
メモがてらいくつかヨーロッパのスタートアップを紹介していくので、もし気になるサービスがあればサービスの詳細等もチェックしてみてください!
音楽×メッセンジャー"PingTune"
まずは個人的に流行るのかなーと若干疑問はあるのですが、気になったのが音楽×メッセンジャーという切り口から飽和状態気味なメッセンジャー界隈に殴り込みをかけたPingTune。イギリスに拠点を置くこのスタートアップは先日160万ドル(約1.6億円)の資金を調達して急成長です。
音楽のスタートアップといえば、10日程前に2億5000万ドルという莫大な資金を調達したスウェーデン発のSpotifyを始めとした、ストリーミングサービスが最近のトレンド。
そんな中で、今回PingTuneはメッセンジャーと掛け合わせることで、自分の友人に対して、簡単に(ワンタップで)YoutubeやSoundCloudから音楽を共有することが出来ます。
国内でもcommが今までのメッセンジャー機能に音楽を掛け合わせる試みをしていることからも、この分野に対しては今後ウォッチしておいたら面白いかもしれません。
金融はやっぱり今が旬!" Money Dashboard "
先日【ビットコインの話題だけじゃない!】実は今かなりホットな『金融×IT』スタートアップの最近のトレンドでも紹介しましたが、やっぱり金融はまだまだアツいです。
今週はイギリスのスタートアップ、Money Dashboard。いわゆる手持ちの口座を一括で管理できる資産管理(アグリゲーション)系のサービスで、今回のラウンドでは4400万ドル(約4,4億)程調達をしました。
このサービスもグラフを用いて、その月にどういったことにどれくらいのお金を費やしたのがシンプルに可視化することが出来るようになっています。
あまりネットリテラシーが高くない人でも簡単に使えることが重要な要因となりそうです。
フリーランサーのデータベース"Nubelo"
次はスペイン発のスタートアップ、Nubelo。スペインやラテンアメリカ系のフリーランサーが登録している、データベースの様なもので、自分が気にいった人がいればそこから仕事を発注することが出来ます。
Webプログラミングやアプリ開発、WebデザインやマーケティングなどWeb系のスキルが中心で、登録しているフリーランサーは約8万人程のようです。調達金額は100万ユーロ。(今1ユーロ139円くらいなので、約1,4億くらいです)
少し発注の仕方等は変わってきますが、日本ではクラウドワークスや、ランサーズといったクラウドソーシング系のサービスに近いですね。
クラウドワークスといえば、11億円の資金を調達したとの記事が日系電子版にありました。すごい勢いですね。
デンマーク発・ウィッシュリストサービス"addwish"
最後はデンマーク発のサービス、addwish。超ざっくりいうと、Amazonのウィッシュリストに近いサービスです。(すみません、そのまんまですね)
主な用途としては、家族や友人などにギフト送る際に参考にするといった感じでしょうか。自分のウィッシュリストをメールやソーシャルメディアで共有したり、人のリストをフォローしたり出来ます。
ちなみに調達金額は180万ドル(約1,8億)です。サービスの動画がほっこりしていいですね。
ちなみにコマース関連では、ドイツの高級ブランドを扱うファッションEC・Luxodo(240万ドル)やイギリスの家具のEC・Wedo(300万ユーロ)あたりも先週資金を調達しています。
今後はなるべくウィークリーで
最近はアメリカだけでなく、ヨーロッパのスタートアップもかなりアツくなってきましたね。今後はなるべく、ウィークリーでその週の気になった(かなり主観ですが)トピックを日本に限らずグローバルでメモしていきたいなーと思っております。
【ビットコインの話題だけじゃない!】実は今かなりホットな『金融×IT』スタートアップの最近のトレンド
最近ビットコイン関連のニュースをよく目にしますね。
実際のところ普及するのかどうかがすごく興味深いですが、ビットコインと同じくらい注目しておきたいのが、『金融×IT』のスタートアップの動向。
Tech系のメディアを見てる方は「そんなこと知ってるわ」と思われるかもしれないですが今この分野はすごくアツい分野です。
国内でもそうですが海外、特にアメリカだけでなくヨーロッパやアジアでも多くのスタートアップが生まれて、実際に出資を受けるに至っている会社・サービスが多くなってきています。
そこで今回も、金融×ITに関しての最近の投資状況を中心とした動向をメモがてら残しておこうと思います。
【国内】4つのスタートアップ
まずは国内のスタートアップに関して。これはもうあまりにメジャーなので少し触れる程度にとどめておきます。
「金融系のWebサービス」といっても、決済、送金、資産管理、保険などいろいろありますが、(資産管理の中でも、手持ちの口座を1つにまとめて管理できるものから、家計簿サービスまで様々です)今回は直近で資金を調達したホットなスタートアップを4社ほどメモしておきます。
●決済・・・Coiney
●資産管理(アグリゲーション)・・・マネーフォーワード、Moneytree
●保険・・・INSNEXT(株式会社トイロ)
この4つサービス(会社)が最近資金調達をしています。
■決済
まずCoineyに関しては中でもメジャーなサービスですが、専用リーダーをイヤホンジャックに装着すれば簡単にクレジットカード決済が出来るようになる、モバイル決済サービス。この領域は今更言う必要ないですがSquareやPayPal Hereなどかなり白熱してきております。
ターゲットは少しずれる(中小企業と大企業で)ようですが、企業向け決済プラットフォームPAYGATEを運営するロイヤルゲートも先月10億円の出資を受けて加速中です。
ちなみにCoineyは8月に5億円、先月8億円に出資と短期間でトータル13億円もの資金を調達しております。
■資産管理
続いて資産管理系に関しては、マネーフォーワードが5億円、Moneytreeが1.5億円程、どちらも先月調達のニュースがありました。
これらのサービスは自分の持っているクレジットカードや銀行口座の情報を一括で管理できることが特徴で、そこから自分の資産をWeb上で簡単に把握することが出来ます。
ちなみにマネーフォーワードはマネーフォーワード For BUSINESSというビジネス用のサービスを29日にリリースしたようです。確定申告や決算をサポートするアプリとのことで、 今後の展開が注目です。
■保険
最後に少し系統が変わって、生命保険などの保険の比較サイトINSNEXTを運営するトイロも先日サイバーエージェントベンチャーズから出資をうけたことがニュースになりました。
保険の比較に加え、質問に答えることで生涯の収支をシミュレーション出来る、ライフプランシミュレーション機能が特徴的なサービスです。元ZyngaJapanのメンバーの方々が創業されている点も注目ですね。
【海外・決済】
ここからは海外の状況に関してざっくりとメモ。
まずは決済関係ですが、特にアメリカでは日本以上にSquareなどの影響力が強いはずなのにまだこの分野のサービスが出てきているからすごいです。
少し特徴的なものでいくと、先月600万ドル調達しているFlintというサービス。このアプリは他のサービスと違い、クレジットカードの情報を読み取る専用のデバイスがいっさい必要なく、スマートフォンのアプリさえあれば決済が可能。よりシンプルに決済できるのが売りです。
またロシアでも個人間の決済がオンラインで簡単に出来るアプリRocketBankが200万ドル調達しています。
この関連で今アツいのが国外にお金を送れる送金系のサービス。100万ドルを調達したイギリスのAzimoを始め特にヨーロッバでこの手のサービスが多く、「そんなところも投資を受けてるんだ!」的な観点でいくとリトアニアの TransferGoが20万ユーロ調達していたりします。
もちろんアジアでも送金系のサービスはあって、シンガポールのfastacashが300万ドルの資金を調達しています。
こういうのを見ていても、日本を含めたアジアやヨーロッパはけっこう投資を受けるようなサービスが近い印象を持ちますね。
一方でやはりアメリカは少しトレンドが進んでいる印象で単純な決済関連のサービスはまだ多いものの旬はすぎた印象。最近だとヘルスケア×決済という軸で、病院の決済に特化したSimpleeが10億円を調達するなど少し先を行っている感がありますね。
【海外・資産管理】
次に海外の資産管理系のサービスに関しても、サービスの概要についてはマネーフォーワードなどに近いものが多いです。
金額が大きいものだとアメリカのCheckが2400万ドル(約24億)を調達していてアメリカでも注目の資産運用ツールとなっています。
同様にLevelというサービス(上の画像のサービスです)も5億を調達しています。機能はそこまで変わらないようですが、リアルタイムにメーターでいくら使ったか、残りいくら使えるかが直感的にわかるので、僕みたいにお金の管理が苦手な方には、よりプレッシャーを感じやすく良いのではないかなぁと思います(笑)
スイスでもCentralwayという同様のアプリを運営するNumbrsが380万ドル調達しています。
【海外・その他】
最後にそれ以外でアジアの金融系のサービスを2つだけメモして終わります。
1つ目は金融系の比較サービス、iMoney。こちらはマレーシア発のスタートアップで、クレジットカードや自動車保険などの比較・検討が出来るサービスです。500 Startupsなど国外のベンチャーキャピタルから出資を受けているのも注目です。(200万ドル)
最後に紹介したいのがシンガポール発のスタートアップ、MyHero Limited。この会社が運営するのは、TradeHero という株式投資のシュミレーションが出来るアプリ。今までとはちょっと違った切り口のアプリで、アプリ内の仮想通貨を使って投資を体感し、ゲーム感覚で投資が学べるアプリとなっています。1000万ドルを調達していることからも、今後が注目のアプリです。
【※追記】
先日同世代の方が作ってるサービスを教えてもらって、あのサービスも広くいえば金融に該当するかなーと思ったので、国内のトピックとして追記しておきます。
POSITION STRATEGYという上場企業の売上高や利益のデータを見やすくグラフ化して表示したり、比較したりできるシンプルなサービスなのですが、機能が複雑すぎず見やすいので良いのではないかなーと。
企業分析・業界分析ツールといえば、1年程前に2億円強を調達したUZABASEが運営するSPEEDAが有名どころですが、SPEEDAの顧客層が金融系の専門知識がある程度ある方向けなのに対して、今回紹介したPOSITION STRATEGYは、そういった知識がない方向けとのこと。それこそ学生が企業分析したいとなったときなどに使いやすそうです。
まだサービスを立ち上げたばかりではあるそうですが、先日行われた東証主催のアプリ開発コンテスト「ソーシャルかぶコン」では審査員特別賞を受賞するなど、今後の成長が楽しみなサービスです。
終わりに
ということで、金融系のサービスが日本やアメリカのみならず、ヨーロッパ・アジアなど、今世界中で注目されているのがわかって頂けたのではないでしょうか。
個人的には最後に紹介したTradeHero が楽しみです。