ベンチャートピックス

〜ベンチャー・スタートアップ・Webサービスに関するニュース&トピックを紹介〜

5byやGroopicなど2014年に入って注目を集めているホットなサービス8選

2014年にリリース、もしくはリニューアル(Android版リリースなども含む)したアプリなどで今年注目されているものを8個程紹介します。知っている物も多いと思いますが、押さえておいて損はないかと。

最近のサービスとかトレンドをどれくらい把握出来ているかを確認する意味でもちょろっと読んでみて頂ければと思います!

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【あのデカプリオも出資】スタートアップ大国イスラエル発!今アツい7つのスタートアップ

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Googleに買収されたWazeを始め、毎年数々のスタートアップや起業家を輩出することでベンチャー界隈ではすっかり有名なイスラエル

770万人程と割と人口は少なめな国ですが、毎年多くのテック系スタートアップが登場しており、国民1人辺りのベンチャー投資額は世界No.1。

今回はそんなイスラエル発で、現在はアメリカにて活躍するスタートアップを11社程紹介します!  

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ebay,Evernote,Walmartなど多数の有名企業をクライアントにもつ注目のスタートアップ、InVision

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最近注目しているスタートアップの1つにInVisionという企業がありまして、ざっくりというと「デザイナーやエンジニアなどの開発チーム向けのプロタイピングツール」を作っているチームです。


クライアントが豪華だったり、かなり使いやすそうなサービスだったりするので簡単に紹介したいと思います。ご存知の方も多いかもしれませんが、まだ知らない方は是非チェックしてみてください!

InVisionの概要

まずはざっくりとInVisionについての説明を。

  • 2011年設立
  • 社員数は23人
  • トータルで1310万ドル(約13億円程)を調達
  • 制作会社の創業者の2人が自社サービスとして始めたサービス
  • Walmartebayなどの有名企業から、BoxやAirbnbなどの注目スタートアップまでクライアントが超豪華
  • 既に70カ国で利用されていて、100万以上のプロジェクトが作られている

2011年の末に設立されているので、だいたい2年程まえから始まっているスタートアップです。直近では先月116万ドルをFirstMark CapitalとTiger Globalから調達していてまさに今勢いにのっているチームといえるかと。

デザイナー向けのプロトタイプ共有&意見交換、フィードバックサービス

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ちょっと説明がしづらいのですが、デザイナーや開発チームの人向けの(法人向け)サービスで、プロトタイプの共有やそれに関して意見交換をしたりフィードバックをしたりすることがオンライン上で簡単に出来ます。

特に大きな特徴としては、各デザイン内のボタンやテキストに対して簡単にリンクなどを設定でき本番さながらの画面遷移を再現できることと、各デザインに対して気になった点にフィードバックをピンポイントで行えることが挙げられます。

ちょっとわかりづいかと思うので、実際にスクリーンショットを貼っておきます。

下が実際の編集画面になっていてもちろんWeb用のデザインもスマホ用のデザインでも大丈夫です。下記のように1クリックでボタンごとにリンクを設定することが可能。実際にプレビューモードでは各画像を連携させて簡単なデモをすることが出来ます!

このツールを使っている人はもちろん、SMSなどを用いても共有が可能でビジネスサイドのメンバーやクライアントに共有することも容易です。

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そしてコメントモードでは気になった点に、ピンポイントでコメントをすることが可能!オンライン上でも簡単にディスカッションをすることが出来ます。

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ebay,Evernote,Walmartなどとにかくクライアントが豪華!

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そして何と言っても注目に値するのが、豪華なクライアント。
上の企業は一部のみですが、大企業からメガベンチャー、今注目を集めているスタートアップまでとにかく豪華です。現在は70カ国で使われているということで今後もどんどん広がりそうな予感です。

WalmartなどのTech系バリバリの企業以外でも使われているのがすごいですよね。

資金調達も踏まえた今後の展開に注目!

Tech系の企業において、特に開発チームの人に関してはリモートで作業するケースが増えてきているし今後も増えるのではないかと思います。

そんな時にオンライン上で簡単にプロトタイプを共有したりフィードバックしたり出来るのでかなりニーズはあるのではないかと。もちろんビジネスサイドのメンバーやクライアントにも簡単に共有できるのでコミュニケーションをとりながら効率よくプロダクトが作れます。

資金調達も踏まえ急成長中なので、個人的にはかなり注目したいスタートアップです。

【海外の注目サービス紹介】SXSW Accelerator2014 のSocial Technologies 部門、ファイナルに進む8つのサービスを紹介

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500社以上のスタートアップが参加した、日本でも良く知られているピッチイベント、SXSW Accelerator2014

オラクルが主催していることでも知られるこのコンテストですが、今回は3月に開催されるファイナルに進出するスタートアップの中から、【Social Technologies 】部門に属する8社を簡単に紹介したいと思います。

どれも日本ではあまり知られていないサービスばかりなので、Webサービスやアプリ好きな方は是非チェックしてみて下さい!

□シンプルで安全なコミュニケーションツールAnsa

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最初に紹介するのは、Ansaというメッセンジャーアプリ。
いまだにメッセンジャーアプリが次々と登場していますが、このアプリは今では多くの方が知っているであろうSnapchatに近いイメージです。

「simpleでsafeなコミュニケーション」をテーマとしており、簡単に言うと「記録が残らないメッセンジャーツール。テキストの他に画像や動画も共有でき、共有後一定時間後には履歴が消える仕組みになっています。

このサービスが流行ると言われるとちょっと難しい気もしますが、機能やサイトのデザインも含めとてもシンプルでわかりやすいなぁとは思いました。

□新しいソーシャルマップ×アドレス帳「Connect

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次に紹介するConnect色々なソーシャルアカウントの友人を一括で管理&把握出来るアドレス帳&位置情報サービスです。

少し分かりづらいですが、

FacebookTwitter、Linkedinなどのソーシャルメディアのフレンドを一括でフレンドとして管理&連絡が出来、

●フレンドが自分のエリアにチェックインすると、通知をしてくれる

という特徴があります。
位置情報というと、Forsquareを想像される方もいるかもしれませんが、位置情報SNSというよりは電話帳にフォーカスされていて、1人でチェックインして楽しむというよりはあくまでコミュニケーションツールとしての色が強い印象です。

このアプリ上で電話やメッセージ、メールも出来ます。

ちなみにCEOはRyan AllisはiContact というWebマーケティング会社を創業後、売却しているシリアルアントレプレナーで、個人投資家としても活躍をしています。

iPadを用いて心がこもった手紙を届けられるデジタル×アナログなサービス「Felt

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Feltはこれまでなかった(?)ちょっと変わったオシャレなiPadアプリ。

簡単に言うと、iPad上(ペンを使って)で手紙を買くと、それを実際の紙にプリントした上で相手に届けてくれるというデジタル×アナログなほっこりするアプリです。

手順としては、

①アプリ上に登録されている封筒の中から好きな物を選ぶ
②ペンツールを用いてiPad上で手紙、送り先を書く(iPadということ以外は普通の手紙と同様)

③送信ボタンを押すと、それを紙にプリントし、相手に届けてくれる。

というシンプルな感じです。
料金は3.99ドル(約400円)ということで何とも言えない値段設定ですね。

誕生日だったりとか、感謝の気持ちを伝えたいときに、是非1度は使ってみたいアプリです。

□画像、音声、動画、テキストなんでも友人と共有するSNSOmlet

Omletは画像や音声、動画、テキストなどを共有できるSNS。今更な感じもしますが、そんな感じのコミュニケーションサービスです。

特徴としては、オリジナルの画像を作成できること(形式はGIF)、思い出の場所(hot spot)を登録出来ることなどが挙げられます。

ちなみにOmletを開発運営するMobiSocialは、StartXというスタンフォード大学から起業家を育てることを目的としているNPOのプロジェクト発のスタートアップとしても注目を集めています。 

□PCやタブレットが第2のスマートフォンに!「PPLCONNECT

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続いてはカナダ発のスタートアップ、PPLCONNECT。こちらのサービスはスマホとPCないしタブレットを連携させることによって、PCやスマホからSMSや電話を使うことが出来るというアプリ。

アプリをダウンロードして登録をすませておくと、PCやタブレットをまるでスマホの用に使うことが出来ます。

スマホの電池が切れてしまった時や、スマホを落としてしまって連絡がとれなくなってしまった時などの緊急事態にも有効活用できそうですね。

□ビデオメッセンジャーアプリ「Samba

イスラエル発のビデオメッセンジャーアプリSamba。こちらに関しては恐らくリリース前?なのかちょっと詳細が不明なので活用しますが、フェイストゥフェイスのコミュニケーションによる暖かさを創りだしたかったとのことです。

複数人で一緒にWebページを見れるサービス「Surfly

こちらはオランダ発のスタートアップ。説明が難しいのですが、ざっくりいうと画面共有に近い感じのサービスです。

①自分が見るページのリンクを入力すると、URLが発行される。
②URLを一緒にページをみたい人に送る
③リンク先のページは、オーナー(URLを送ってきた)人と同じページが表示され、一緒のページが閲覧できる。

複数人でリモートでミーティングしたりする時だったり、オンラインでレクチャーする時に使えるのかなぁという印象です。マウスを置いた位置がポインタでわかりやすく表示されるので、今どこを説明しているかなども明確です。

とりあえず使ってみないと何言ってるかわかりづらい部分あると思うので興味かる方は是非!

□自分の興味のあるに関連する人やイベントが簡単に見つかるアプリ「Terranova

最後に紹介するのはTerranovaというサービス。自分が興味があることを入力すると、それに関連したイベントや人が検索できるという仕組みです。

例えば、「ヨガ」をやりたい場合には、ヨガのインストラクターや近くで開催されるヨガのクラスが検索できるというような形です。

自分でイベントを登録したり、参加したイベントをレビューしたりも出来ます。

 

とざっくりですがファイナリストである8つのスタートアップを紹介しました。
個人的には流行るかどうかは別として、iPadで手紙がかけるFeltはちょっと使ってみたいなーと思いました。デジタルな時代だからこそ、アナログな手紙が届いたりするとちょっと嬉しいような...

電子書籍版"Netflix"を手がけるのは、Apple,IDEO,Googleを経て起業した注目のデザイナーを含む3人の共同創業者!

 

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先日アメリカで1400万ドル(約14億円)を調達した、スタートアップOysterをご存知ですか?

実は他の媒体で簡単に記事にして紹介したのですが、簡単に言うと電子書籍版の"Netflix"としてよく紹介されるサービスで、1ヶ月9.95ドル(約1000円)で登録されている10万冊以上の書籍が読めるというサービス。

現在数社の出版社と契約をしていて、今後は大手出版社とのタイアップを増やし更ならコンテンツの充実を目指していくということで、今後が注目のスタートアップなのですが、会社と同じくらい注目しておきたいのが創業者についてなんです。

Google Mapsのデザインを担当したデザイナー

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このOysterというサービス、サイトも含めてオシャレだなーと思って共同創業者を調べてみると、Google出身のデザイナーがいるんですね。

Willem Van Lanckerという人なんですが、Googleに2年近く在籍していてGoogle MapsのWeb版、iOS版のデザインを担当していたかなり凄腕のデザイナー。どうりでOysterのデザインがおしゃれなわけです。

Willem Van Lancker氏のWebサイトはこちら

IDEO,Apple,Adidasにも在籍

Googleに入る前もかなりの経験を積んでいるようで、

●デザインコンサルティングファームIDEOコミュニケーションデザイン

Appleでインターフェースのデザイン(インターン

AdIdasアディダス)でブランドデザイン(インターン

などが挙げられます。

Webデザインはもちろん、ブランドやコミュニケーションといったマーケターよりなスキルも持ち合わせていたり、ライティングをやっていたりとかなりオールマイティなデザイナーという印象。

今後はこういったデザイナーが求められるのかでしょうか。

他の共同創業者も豪華!

Oysterは他にも2人の共同創業者がいるのですが、こちらも豪華。

まずCEOのEric Strombergはゴールドマンサックスでインターンを経験後、ebayに買収されて話題となった、レコメンデーションエンジンを開発していたHunchのビジネスサイドで働いた後に、買収先にebayに行き起業したという経歴。

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CTOのAndrew Brownはマイクロソフトインターンをした後、GoogleでAssociate Product Managerとして活躍していた人物。

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サービスとしての評価ももちろん高いとは思うのですが、共同創業者のポテンシャルに対する評価も相当高そうです。

サービスとしても様々な特徴!

とまぁこんな感じで豪華なメンバーが開発しているOyster。
サービスの特徴を挙げておくと、

  • スマホ&タブレットに合わせたシンプルなデザイン
  • 書籍を閲覧する時の背景色を選べる
  • 友人が読んでいる本や、高く評価されている本を知ることが出来る
  • 読んだ本やチェックした本をベースに、個人個人に合わせて向いている本をレコメンドしてくれる
  • 運営側が人力でオススメの本をピックアップしてくれる

といった様なことがあげられます。
上述したように既に登録されている書籍は10万を超えていて、今後どんどん増えていくことになりそうです。

spotifyと合わせて今後も注目!

このようなビジネスモデルといえば、先日、遂に日本上陸かと話題となったSpotifyが2億5000万ドル(約250億)調達して急成長中ですが、合わせてOysterにも今後注目していきたい分野。

日本だと去年3億円調達したcakesも同様のモデルで、今後が気になる所ですね。

 

今、世界で注目を集めるEdtech(エドテック)スタートアップはここだ!〜2013年に20億以上資金を集めた9つの注目Edtechスタートアップ〜

"EdTech "という言葉も徐々に浸透してきつつありますが、今回はIT×教育系のサービスで昨年大型調達したサービスを9つ程紹介していきます。ジャンルとしては大きく以下の4つです。

オンライン講義(オンラインで授業だったりワークショップを受講)
オンライン英会話
家庭教師の検索
教育機関向けのシステム

教育系のサービスに興味のある方がいらっしゃれば少しでも参考になればと。

※今回は、2000ドル以上(今1ドルが100円ちょっとなので、20億円くらい)を目安にしています。

①オンライン講義

今回特に多かったのがオンラインで何らかのレッスンを受講できるというサービス。5つのスタートアップを紹介します。

lynda.com

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最初に紹介するのは、オンラインで様々なジャンルの講義を受けられるサービス、lynda.com
調達額は9つのサービスの中ではトップで1億300万ドル約103億円)です。調達先はAccel Partnersなど。

いろいろな分野の専門家が動画講義を投稿し、受講者ユーザーは毎月一定の金額を払うことで無制限に講義を受講することが出来る仕組みです。

とにかく講義の種類&数がかなり多くて圧巻です。IT系からビジネス系、趣味系まで。
例えばIT系だったらプログラミング言語はもちろん、Photoshopなどのデザイン系のソフトやMicrosoft Office、さらにはFacebookやPinterestなどのWebサービスの使い方までもう何でもある感じですね。

月額25ドルのプランがスタンダードのようなので、気になる方は是非受講してみてください!

 

Pluralsight

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ITに特化したオンライン講義を受講できるサービス、Pluralsight 

2750万ドル(約27億円)をInsight Venture Partnersから調達しています。

このサービスでは1000を超えるITに関するオンラインの講義が登録されています。
最近増えてきたプログラミング系の講義はもちろん、セキュリティだったりソフトフェアに関する講義、さらにはMicrosoft OfficeやUI デザインなどITに関して本当にさまざまな講義が登録されているのが特徴です。

to C向けとto B向けがあるのですが、個人で利用する場合には月額29ドル(約2900円)がスタンダードになります。

がっつりやりたい人にとってはかなり格安な印象です。

creativeLIVE

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専門家によるワークショップをオンラインで受講できるサービス、creativeLIVE

Greylock Partnersなどから2150万ドル(約21億円)を調達。

このサービスでは、ワークショップの楽しみ方が2通りあります。
1つはライブで受講する方法。カレンダーからどの時間にどのワークショップが放映されるかが把握でき、リアルタイムで受講します。この場合は無料で受けることができます。

2つめは、過去に行われたワークショップを録画で見る方法。この場合にはワークショップごとに変わってきますがワークショップごとに一定の金額を払って受講する形になります。

全てを確認したわけではありませんが、99ドル(約10000円)、149ドル(約15000円)のタイプが多かったです。

高いかなーと思ったのですが、10時間分くらいある講義とかもざらにあったのでそれを考えるまぁ妥当なのかもしれません。(1つの動画自体は数分〜30分くらいに分割されています)

ジャンルに関しても、ビジネスから、写真やアート、ミュージックまで様々です。

Sympoz

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趣味を見つけたい、何かを気軽に学びたいという人にオススメのサービスがSympoz

Adams Street Partnersなどから3500万ドル(約35億円)の出資を受けています。

まずサービスの仕組みとしては様々な分野の専門家が投稿した動画コンテンツを元に学んでいくというシンプルなラーニングプラットフォーム。ジャンルとしては大枠として「craftsy」「Entrepreneurship」「Woodworking」があるのですが、中心はcraftsy。

ケーキのデコレーションや、縫い物、料理など手芸関連の講座が特に多くなっているようです。

ユーザーは各講座に応じた料金を支払って(29,99ドルが多いようです。だいたい3000円ですね)参加することができます。

このサービスの特徴としては、"クラス感"を他のサービスより楽しめること。受講画面を見てみると、なんとなくSchooに似たUIとなっており、仕組み自体も似ていて、別の時間に受講している他のユーザーの質問や、それに対するディスカッションがまるで今行われているかのような、臨場感を味わえるシステムとなっています。

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蛇足ですが、僕自身Schooは唯一課金をしている程好きなサービスなので、なんとなくこのサービス調べてて嬉しかったです。

Coursera 

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今回紹介するサービスの中でも最も日本で知られている印象のCoursera 

New Enterprise Associatesなど複数のVCから2回にわけて、トータルで6300万ドル(約63億)を調達しています。

オンラインで、しかも無料で世界各地の大学の講義が受講できるサービスで、現在受講者数は500万人を突破しており、講義数も500を超えている模様。

今回のオンライン講義系の中では、大学がコンテンツを提供するという意味で他とはちょっと違うタイプです。

コンピュータサイエンスからビジネス、社会学や生物学までたくさんのジャンルの講義が受けられるのでかなり楽しいサービスですよね。

②オンライン英会話

国内でもインターネットを通じて低価格で英会話を学べるサービスがいくつかありますが内容としてはかなり近いです。

Open English

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オンライン英会話サービスで今注目を集めているのがOpen English

Insight Venture Partnersなど複数のVCから6500万ドル(約65億円)を調達しています。今回がシリーズDの資金調達となっており、トータルでは1億ドルを超える資金を調達している勢いのあるスタートアップなんです。

内容としては、マンツーマンではなく、少人数のクラスで英会話を学んでいく形のサービス。アメリカンイングリッシュの先生だけが登録されていて、アメリカに住んでいるSpanish speakerをメインターゲットとしていることが特徴となっています。 

③家庭教師の検索

今回の中ではちょっと毛色が違う、家庭教師のデータベースを紹介します。

WyzAnt

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最後は家庭教師と生徒のマッチングサービス、WyzAnt

Accel Partnersから2150万ドル(約21億円)を先月調達しています。

仕組みとしてはシンプルで、家庭教師が登録されているデータベースから自分に合った先生を探すというもの。

各先生ごとに個別のページにて、プロフィールや他の生徒のレビュー、直接先生に連絡をとるためのメールフォームなどが設置されています。

検索もかなり詳細に出来、例えば英語の場合にもリーディングやライティング、グラマーなど複数のカテゴリから絞って先生をサーチすることが出来ます。

すでに7万4千人以上の先生が登録されていて、たくさんの先生から選べるのが嬉しいポイント。もちろん日本語の先生もたくさん登録されています。

④教育機関向けシステム

最後は個人向けではなく、教育機関向けにシステムを提供している2つのスタートアップを紹介します。

Instructure

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教育機関向けに、教師や生徒の負担を減らしつつもより優れた教育が行われるためのシステム"Canvas"を提供しているのがInstructureというスタートアップ。

Bessemer Venture Partnersなどから3000万ドル(約30億)を調達しています。

主に学校のクラスごとに導入する形になるこのCanvasというシステムですが、これを用いることで、

・教材を簡単にアップロード&ダウンロード出来たり、
・生徒1人1人の進捗の管理や理解度の把握が従来より負担無く正確に出来たり、
・授業で伝えきれなかった詳細の説明を動画で簡単にアップロードでたりすることが出来ます。

他のサービスとの連携もかなり簡単にできるので、教材として有効なYoutubeの動画やKhan Academyの講義を共有することも出来ます。

まだまだ改良が必要な部分もあるのでしょうが、もしもう一度学校教育を受けるようなことがあるなら是非とも使ってみたいシステムだなぁという印象を受けました。

Knewton

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9つのサービスの中で個人的に1番面白そうだなーと思ったのが、教育×データサイエンスという色が強いKnewtonというサービス。

GSV Capitalなどから5100万ドル(約51億円)の出資を受けているスタートアップです。

このスタートアップが掲げるのは個人個人に合った教育を世界に届けること。(personalized education)

そのために個々の生徒の強みや弱みを始め、学習に関するデータを分析した上でその生徒にあった教材や進め方を提示するサポートをするエンジン&プラットフォームを開発しています。

すみません、文章がややこしいですね。エンタープライズ向けにシステムを提供しているスタートアップです。教育機関はもちろん、教材を作っている出版社からも今話題となっているようです。

さらにはWorld Economic Forum in DavosにてTechnology Pioneerに選ばれたりなどかなり注目を集めているサービスで、教育系に興味がある方は絶対に抑えておいた方がいいと思います!

終わりに

教育系といってもいろいろなサービスがありますが、今注目とお金が特に集まっているのはオンライン講義タイプということがわかって頂けるかと思います。

その中でも特にC2Cのサービスがアツくて、これに関してはコマースだけでなくどの分野においても共通して注目な市場となりそうです。

※参考記事
Top Ed-Tech Trends of 2013: The Business of Ed-Tech

あなたはいくつ知っていますか?2014年に注目したい5つのヨーロッパのスタートアップ

Europe’s top 5 startups to watch in 2014という記事を見かけたのですが面白そうなサービスばかりなので、メモしておきます。

ヨーロッパのスタートアップはアメリカに比べて話題になることは少ないですが、面白いものも多いので是非チェックしてみてください。 

Top5 statups 

■Tado 

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まず最初のスタートアップはドイツに拠点を置く、Tado。

ジャンルはエネルギー系になるのでしょうかね。ざっくり言うと暖房の自動調整ツールです。用意するのは、小型のデバイスとスマートフォンアプリだけ!

デバイスを家の壁かエアコンにくっつければ準備は完了。後はアプリをインストールしておけばどこからでも暖房の調節が可能です。

自分の居場所に応じて、例えば外出している間は暖房をオフになり、家に戻るとすぐに暖房が入り適切な温度になるという、エネルギーの節約だけでなく快適な生活のサポートもしてくれます。

ちなみに9月に260万ドルをベンチャーキャピタルから調達。

エネルギー関連のサービスは今後需要高まりそうなので要注目ですね。

 

■Small Improvements

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こちらもドイツに拠点を置くスタートアップ。

簡単に言うと360度評価が簡単に出来るシステムを提供しています。法人向けの人材管理ツールですね。

社内の評価を円グラフで簡単に整理できたり、1つの表に全員の評価がポジショニングされるのがすごくわかりやすくて良いなぁと思いました。(詳しくは是非サイト見てみてください!)

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このスタートアップがすごいのは、どこからも資金調達もしてないし特に広告費にお金をかけているわけでもないのに、約200のクライアントを獲得していること。有名な企業も多く、スタートアップではPinterestなんかもクライアントになっているようです。

こちらは来年特に注目しておきたいスタートアップですね。

 

■MySugr

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こちらは切り口が面白いオーストリアのウィーンに拠点をおくスタートアップ。
このスタートアップが取り組むのは"糖尿病"という問題。

糖尿病患者の闘病生活をサポートするためのアプリで、糖尿病に対してきちんとしたケアをした場合はポイントがもらえるなどの仕組みで闘病生活のモチベーションをサポートしたり、食事などを写真にとって記録することで、炭水化物の摂取量をデータとして簡単に管理することができます。

世界における糖尿病人口は3億を超えるとのこと。
このアプリが広がり、糖尿病で苦しむ人が減るといいですね。

 

■Iversity

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こちらはベルリンに拠点を置く、教育系のスタートアップ。
Couseraなどに似た、オンライン上で様々なジャンルの無料講義を受けることのできるサービスです。MOOC (massive open online course) というようですね。

サイバーセキュリティやゲーミフィケーションから、建築関連まで幅広い講義が受けられます。

すでにヨーロッパで数十万のユーザーがいるようで、今後の広がりが気になりますね。

 

■EyeEm

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最後もベルリンのスタートアップ。ドイツはアツいですね。

こちらは写真に関するスタートアップ。

既に1000万以上のダウンロードを誇っているので、もしかしたらインストールしている方もいらっしゃるかもしれませんね。(先ほどインストールしたところ、僕のFacebookフレンドの方でも使っていらっしゃる方いらっしゃいました)

今まではヨーロッパ版のInstagramなんて紹介されることもあり、いわゆるシンプルなカメラアプリというか、撮った写真をフィルターで加工して、共有したり整理して使うサービスでした。

ただ、こちらのアプリが今後注目されるのはこれからの方向性です。
EyeEmが目指すのは、写真のマーケットプレイス。ユーザーがとった写真を売買できるようにすることで、マネタイズを図るとのこと。

加えて、従来はユーザーが行っていたタグ付けを、自動で(アルゴリズムで)タグ付けや検索が出来るようになるビジュアルサーチエンジンとしての展開も目指しているとのこと。

昨年の7月に6億円を調達していますが、今年もかなり注目したいスタートアップです。

 

2014年ぽいやつ

元記事にはないですが、以前調べていて2014年ぽいサービスがあったのでおまけがてら紹介します。

 

■The Football App

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もうサービス名がすごくそのまんまですが,,,そうです。サッカーに関するアプリです。
今年はワールドカップが開催されるので、例年以上にサッカー界がアツくなることは間違いないと思うのですが、スポーツ全般ならまだしも、サッカーに限ったアプリがあるんですね。

しかもこれで700万ドル調達という。

ワールドカップに限らず、主要なサッカーの試合の情報がリアルタイムで入手できるアプリで、Liveでスコアを確認したりコメントをやりとり出来るほか、関連するニュースやビデオも見れるようです。

サッカー好きの方がいればチェックしてみてもいいかもしれません。